MとY

 
 
 
 
 
 

格差

 

Y: 格差社会が問題になっています。

M: あんたは末端でいいよね。

Y: みんな、格差社会が気に入らないようで、安倍さんをボコボコにして、病院送りにしてしまいました。

M: それは、仕方が無いんじゃない?

Y: 格差社会を推進する小泉自民党に、大量票が入ったんですよ。安倍さんとしては、格差問題はとっくに国民が容認してると思うじゃない。

M: あの時は、郵政民営化で票が入ったんでしょ。

Y: 言ってることは小泉さんと同じなんだけど、役者や演出が違うと、こうも国民の反応が違う。

M: 確かに道明寺を松潤がやるのと谷原章介がやるのでは、全然ウケが違ったね。

Y: いかに国民は外面しか見ていないかがよく分かる。

M: あんたは内面も見てるの?

Y: 見ていないから選挙に行ってないって言ってるでしょ。

M: 何でそんなに偉そうなのよ。

Y: で、安倍さんの思惑とは裏腹に、国民に聞いた何とかしてほしい問題No.1は、格差問題。

M: 何とかなるの?

Y: まず、何を持って格差というのか。

M: やっぱお金じゃないの?

Y: 格差の目安として、ジニ係数というものがある。

M: そんなのあるんだ。

Y: ジニ係数は0~1で、1に近ければ近いほど、格差があると言われている。

M: どうやって算出するの?

Y: ざっくり言うと、完全に平等なら0で、1人が全ての財を持っていたら1。25%の人が、全ての財の75%を保有していた場合、ジニ係数0.5。

M: 0.5でも結構ひどくない?

Y: パレート分析でありがちな状態だよ。2割の人が8割の財産をにぎっているというのは、想定内だと思う。

M: 日本はどのくらいなの?

Y: 税で補正しないと0.5を超えて、補正すると0.4くらいだそうです。

M: やっぱり結構、格差あるじゃない。

Y: ジニ係数も結構いい加減というか、限界がある。

M: そうなの?

Y: 1人で3割の財を持っていて、残り7割をみんな均等に持っていたら、ジニ係数0.3。

M: 王様みたいね。

Y: 財を持たない奴隷が3割いて、残り7割の人が均等に財を持っていても、ジニ係数0.3。

M: 全然意味合いが違うじゃない。

Y: そこをフォローする、新しい係数を考えちゃいました。

M: 甘栗むいちゃいました、みたいなノリはやめなさい。

Y: 格差っていうのは、お金の差は氷山の一角で、結局、ズルいって思う気持ちを、それっぽく熟語にしたもの。

M: あぁ、みんな、そういう風に言わないように気をつけてるのに。

Y: イチローとの給与差は、300ゲーム差くらいあるけど、特に格差とは思わないよね?

M: まあ、確かに。

Y: これは、イチローをズルいと思わないから。然るべき努力と才能に、然るべき報酬が与えられていると感じるため。

M: じゃあ、どんな時にズルいって思うの?

Y: 自分より役に立っていない人間が、自分より稼いでいたらズルいよね。

M: それは、その人が、あんたより才能があって努力もしてて、あんたよりも役に立ってるんだよ。

Y: そんなことは、どうでもよいです。とにかく、ズルいという気持ちを係数化します。

M: どうやって?

Y: 自分がズルいと思う人がいれば1票いれる。選挙の時にでもいいです。その票数こそが格差を示す係数。

M: なんか、生々しくて嫌な係数ね。

Y: これが0票になった時、格差の無い社会と言える。

M: でも、ズルいって思う気持ちは、人によって捉え方が違うんじゃない?

Y: そういう人たちに対して、ズルくないって洗脳していくのも、格差を無くす一つの方法かと。

M: 江戸時代の幕府じゃない。

Y: でも、絶対に格差は無くならないだろうね。

M: どうして?

Y: 今は、建前上、努力と才能に応じて、富を分配していることになっている。

M: あんたはもらい過ぎだよね。

Y: 仮に、個々の努力と才能を数値化するようなスカウターがあったとしよう。

M: そんなのできたら、あんたは戦闘力1だよ。

Y: 僕は戦闘力を変化させることができるタイプだよ。

M: 界王拳3倍でも、戦闘力3じゃない。しかも界王拳で疲れて、次の日年休だったりするよね。

Y: 仮の病気になっているのです。

M: でも、その戦闘力に応じて、富が分配されるということになったら、完全に格差の無い社会だよね。

Y: そうとは言い切れない。

M: どうして?

Y: 内閣総理大臣になる確率って、一般人にとって、宝くじで億当てるよりも、さらに厳しい確率。

M: あんたはゼロだけどね。

Y: それが父子2代で首相ってのは、僕が首相になる確率くらいあり得ない。

M: いや、それよりは確率高いと思うよ。

Y: それなのに、あっさり実現している。これは、フリーターの子はフリーターをやっててくださいというメッセージ。

M: 格差の世襲というやつ?

Y: 戦闘力を高めることすら、限られた人にしかできない時代になってきています。

M: それを言ってしまったら、戦闘力を高めようともしない諦めムードが、より一層、格差を広げそうだよ。

Y: でも、格差があってもいいんじゃないかと思ってきました。

M: どういうこと?

Y: どんなに有閑倶楽部と差があったとしても、昔はケータイなんか使えなかったし、暮らしぶりは向上してる。

M: 格差は開いたけど、底も上がっているということ?

Y: 文句言わないで、上の人に頑張ってもらって、そのおこぼれを頂戴している暮らしでいいや。

M: あんたには野心とかプライドとかはないの?

Y: そんなものは、何の役にも立たない。上を向いたら、首が疲れる。

M: 洗脳されてるじゃない。

Y: いいじゃない、甘栗がおいしければ。

M: よくないよ。

Y: ぶっちゃけ、格差はどうでもよいはずなのです。底辺と呼ばれる人たちの生活が向上しているかを見るだけで。

M: あんたには、向上心がないじゃない。

Y: 福田さんは「背水の陣内閣」と自分の内閣を命名したそうです。

M: あんたも、背水の陣の心構えで頑張りなさいよ。

Y: 背水の陣と言えば、名将韓信の策略。

M: 後ろに逃げ場がないから必死で戦う、という策略でしょ?

Y: それはちょっと違う。

M: どういうこと?

Y: 背水の陣を敷いたのは、少数部隊で囮。時間稼ぎ用。残りは伏兵で、弱そうな囮に敵が向かうのを見届けてから、敵本陣を落とすという作戦。

M: それが背水の陣の全容?

Y: 福田さんは囮なんですよ。有閑倶楽部の。

M: 格差問題も適当に時間稼ぎされて終わりそうね。

Y: せめて、排水くらいはして解散してほしいです。

M: おやすみ。

Y: おやすみ。


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