MとY

 
 
 
 
 
 

けじめ

 

Y: ケジメの無い暮らしがしたい。

M: 今だって十二分に無いじゃない。

Y: 会社行くのにスーツとか着て、今から仕事、って切り替えみたいのあるじゃないですか。

M: いいことだよ。

Y: そういうのを無くして、あれ、今仕事してるんだっけ?くらいの曖昧さを育んでいきたい。

M: 在宅勤務でもすればいいじゃない。

Y: まだ在宅勤務は、主流じゃないからできない。皆と同じことをしていたい。

M: 目立たずに、手を抜きたいと。

Y: 手を抜くわけじゃないよ。もう少しメリハリの無い会社生活してみませんか、というご提案。

M: 私はテキパキ仕事を片づけたいんだけど。

Y: 3時間くらいでできる仕事をネチネチ1日かけていきたい。

M: そんなことは許されないよ。

Y: だから、それが許される社会を目指したいわけです。

M: 働きマンに怒られるよ。

Y: 働かないマンっていうのもドラマ化してほしい。

M: 誰も見ないよ。

Y: ニートスイッチ入ります!

M: いらない。そんなスイッチいらない。

Y: とりあえずコンビニに行って、新商品をチェックする。

M: そんなチェックいらないよね。

Y: さりげなくヤンジャンを立ち読み。

M: 業務中なんですけど。

Y: 店内を一通り回った後、何も買わずに帰ってくる。

M: 何しに行ったのよ。

Y: 席に戻ったら、過去の自分の出したメールを見つめて、仕事をしている気になる。

M: 新しいメールに目を通しなさいよ。

Y: ふと、今週の出走表が気になる。

M: 競馬関係はアクセスブロックかかってるよね。

Y: そういうのは手際よくすり抜け。

M: 仕事を手際よくやりなさいよ。

Y: 恥ずかしいから画面右下4分の1で、ゴニョゴニョやってる。

M: バレバレだから。

Y: ちょっと仕事しようかなと思って、Ccのメールを開く。

M: Toを開きなさい、Toを。

Y: 電話がかかってきたら「立てこんでるので」と言って、折り返しにしてしまう。

M: ちゃんと対応しなさいよ。

Y: たまに「ヤバい、終わんないかも」とか言ってみる。

M: 本当にヤバかったら、無言になるよね。

Y: 喉が乾いたので、飲み物を買いにコンビニに行く。

M: なんで、さっき買ってこなかったのよ。

Y: ライアーゲームが難しかったので、もう1回読んでおく。

M: あんたみたいのと、同じ給料だと思うとムカつく。

Y: 働かないマンの方が給料はいいよ。昼間ニートスイッチで失った時間を、残業つけてリカバリするんで。

M: 社会のクズね。

Y: 一応言っておくけど、僕は裁量労働にさせられてる。

M: 裁量労働で残業代ゼロだからと言って、業務中やっていいことと悪いことがあるよ。

Y: 裁量労働なんだから、アウトプットさえ出せば、ニートスイッチ入れてもいいと思う。

M: 男スイッチを入れなさいよ。

Y: いとこスイッチ入ります!

M: 意味が分からないよ。

Y: はとこスイッチ入ります!

M: 遠縁になったよ。

Y: 乙女スイッチ入ります!

M: 気持ち悪いよ。

Y: 大人スイッチ入ります!

M: それ、いいじゃない。

Y: しまった。

M: 大人なんだから、やっぱりケジメをもって、何事にも取り組まないと。

Y: いいじゃない、切腹しなくったって。

M: それは、いいから。

Y: まあ、彼はまだ子供だしね。

M: あんたの方が子供だよ。

Y: ケジメって、真面目な空気と冗談の通じる空気を、きちんと分けるという感じだよね。

M: うん。

Y: この空気を読み違えるとKYとなる。

M: あんたのイニシャルそのものじゃない。

Y: 安倍さんの内閣はKY内閣と言われてました。

M: 仕方がないよね。

Y: せっかく「美しい国」というナイスボケをかましたのに、国民は真面目に受け取ってしまい、KY扱い。

M: あれはボケだったの?

Y: どうせケジメをつけなければならないなら、もう一つ空気を作ってほしい。

M: どんなのよ。

Y: 冗談しか通じない空気。

M: たまに関西地方で発生する空気ね。

Y: この空気で会議なんかをやりたい。

M: 無意味だよ。

Y: つまんない発言にはダメ出しできる。「あぁん?数字を出せ?何言っちゃってるのこの人」

M: 会社が傾くよ。

Y: プレゼンなんかも、お笑い芸人が引っ張りダコ。

M: 面白ければ採用なの?

Y: バケツの重さで決まる。

M: 事業をオンバトで決めないでよ。

Y: 義務教育でも笑いの授業が入るんで。

M: どんな授業なのよ。

Y: テストもボケた答え方しないと0点。

M: 天然には勝てなそう。

Y: 笑いの授業を受けていない我々は「ゆとりっ子」扱いだから、この先リストラされるかもしれない。

M: 今までがゆとり教育だったの?

Y: こんなケジメならあってもいい。

M: じゃあ、通勤時間は、冗談しか通じない空気ってことにするから、スーツじゃなくて、全身タイツで電車乗りなさいよ。女性専用車両ね。

Y: それはイジメだよ。

M: おやすみ。

Y: おやすみ。

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