MとY

 
 
 
 
 
 

継続は力なり

 

Y: 親切な人っているじゃない。

M: あんたではないよね。

Y: 親切な人って、いつも親切だよね。

M: うん。

Y: ずっと親切だと、その親切が当然のようになってくる。

M: そう?

Y: 例えば、親切心で毎朝みんなにコーヒーをいれてくれる、気配りOLの花沢さんがいたとしよう。

M: 微妙な名字を使わないでよ。

Y: アナゴさんがいい?

M: なんでもいいよ。

Y: アナゴさんは、毎朝欠かさずコーヒーをいれ続けた。

M: 待って、やっぱりマスオさんがいい。

Y: マスオさんは、毎朝欠かさずコーヒーをいれ続けた。

M: マスオさんの方がしっくりくるね。

Y: ノリスケが、毎朝欠かさずコーヒーをいれ続けた。

M: どうして呼び捨てなの?

Y: しかも、確実に親切ではなく裏がある。

M: マスオさんでやってよ。

Y: マスオさんは、毎朝欠かさずコーヒーを入れ続けた。

M: うん。

Y: そんなある日、奥さんと喧嘩でもしたのだろうか、マスオさんがその朝コーヒーをいれなかった。

M: そんな日もあるよね。

Y: でも、毎日毎日いれてたもんだから、みんなは、コーヒーが無いことに内心不服。

M: たまには、自分でいれなさいよ。

Y: 一気にマスオ株が下落。

M: ひどい。

Y: 継続は力を持ってしまうんです。

M: どういうこと?

Y: 毎日善意を続けることにより、それは他の人にとっては、善意ではなく習慣となる。

M: 親の有難みが分からなくなっていくのに似てるね。

Y: マスオさんはどんなにいいことをしても、もう株は上がらないし、些細なことで大暴落する。

M: マスオさんは自分の株を上げるために親切にしているわけじゃないよ。

Y: それでも、下がってしまうのは避けたいじゃない。株を暴落させないためには、底値ギリギリの活動をすべき。

M: どんな活動よ。

Y: ノリスケ。

M: あぁ。

Y: ノリスケは何をやっても、まあノリスケだしということで許されてしまう。しかも、ちょっといいことすれば、みんなの見る目が変わる。

M: でも、コーヒーをいれても裏があると思われるんでしょ?

Y: 前もってできるようなのだと、ポイントアップにはつながりにくいね。

M: どういうのだとポイントアップなのよ。

Y: 仕込みにくいもの。例えば、お年寄りに席を譲るとか。

M: 確かに、ノリスケが席を譲ってるシーンがあったら、「おっ」とか思うかも。

Y: 逆に、マスオさんが席を譲っても、なんか当たり前じゃない。

M: 譲らなかったら、視聴者がクレームがくるかもしれない。

Y: 総合的に見て、マスオさんは落ちることしかできないのに対し、ノリスケは一気に逆転の目があることが分かるでしょうか?

M: でも、その分ノリスケは信用できないよ。

Y: そこは、あくまで底値ギリギリであって、本当に落ちてはいけない。

M: どういうこと?

Y: 周囲に対して、やる時はやるんだという、印象を持たせなくてはいけない。

M: たまにタイ子さんを気遣ったりするとか?

Y: 10回出現したら、1回くらい「おっ」と視聴者に思わせればいい。それで十分憎めないやつになる。

M: 言われてみると、ノリスケとカツオは絶妙のポジションだよね。

Y: カツオはさらに上をいく。

M: むしろ下じゃないの?

Y: 継続が力を生み出すことを利用して、浅はかな悪知恵で愛敬を振りまき、みんなに先入観の植付け。

M: そんな先入観、役に立つの?

Y: 油断させて、裏で淡々とあるM&Aを進めてるからね。

M: マスオ&アナゴ?

Y: ドラえもんにおける映画版のジャイアンもノリスケタイプ。映画で「おっ」と思わせるから、普段の暴君ぶりも受け入れられる。

M: そこまで計算高いキャラとも思えないけど。

Y: 要するに、良くも悪くも同じことを続けると、イメージを固定化する力が発生する。

M: スタンド?

Y: そして、続けていることと反対のことをした時の反動は、その力に比例する。

M: 自分が他人にこう思われたいというイメージがあれば、その逆路線を続ければいいってこと?

Y: 僕が、普段だらだら怠けているのも、本当は怠けたくはないのですが、敢えてそうしているのです。

M: 怠惰を正当化することだけは、怠けないよね。

Y: 僕の第一印象が、いろんな人の人生のワースト5にエントリーされているのも、全て計算通り。

M: 残念ながらその計算は、大問の最初でつまづいて、雪崩式に壊滅してるよ。

Y: え、そうなの?

M: 自分が一度、相手に対して持ったイメージを変えるということは、過去の自分の考えを否定するってことだよね。

Y: そんなくだらないプライド捨ててしまえ。

M: 特に女性は、自分の考えにプライドがあるから、劇的なことがあっても変わらない。

Y: そういえば月9でも、ちょっとやそっとでは運命は変わらないって言ってた。

M: あんたの知識の拠り所は月9なの?

Y: 月9の「プライド」はすべってたから、プライドは捨てていいと思うよ。メイビー。

M: ちょっと「おっ」て思っても、やっぱりノリスケはノリスケだと思い直して、1日も経てば元通り。

Y: ノリスケは3日間すら天下を獲れないの?

M: ベイスターズ並み。

Y: じゃあ、第一印象が全てじゃない。だから、だめんずとズルズルした関係が続くんだよ。

M: どんな男と付き合っても、あんたよりは確実に二階級上。

Y: 死んで特進しても、やっと横並びじゃない。

M: 第一印象に自信が無ければ、悪い印象を植え付けるより、おとなしくしてた方がいいよ。

Y: 今さら遅いよ。

M: そういう意味では、ブレイクの可能性があるのは、ノリスケよりアナゴさんだね。印象が白紙に近いし。

Y: アナゴさんは27歳だよ。

M: え。

Y: 継続は力。若さは罪。

M: おやすみ。

Y: おやすみ。

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