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選挙

 

Y: 明日は選挙です。

M: ちゃんと行くんだ。

Y: もちろん行かない。

M: 行きなさいよ。

Y: ある国に、重い病気で苦しむ男の子がいました。

M: あんたは、どうしてすぐに不幸を生むの。

Y: その男の子の病気を治せるのは、A先生しかいません。

M: さっさと、治しなさいよ。

Y: 一方、イケメンで口の立つ、B先生という人がいました。

M: イケメンだけど、Bって時点で引き立て役っぽいね。

Y: B先生は、あんまり良い腕は持っていませんでしたが、国民には、腕が良いように見えました。

M: 口が立つからね。

Y: そして、その国の掟で、病気を治す先生は国民投票で決められます。

M: なにそれ。

Y: 国民投票の結果、B先生に病気を治す権利が与えられ、男の子は命を落としてしまいました。

M: 何が言いたいの?

Y: この投票が、医学の分かる者だけで行なわれていたらどうでしょう?

M: A先生が勝ってたんじゃない?

Y: そう。いわば、国民が男の子を殺したわけです。

M: 選挙もそれと同じだと?

Y: 分かりもしないのに、投票するのは良くない。

M: 人任せにするよりは、ずっといいと思うけど。

Y: じゃあ、自民党と民主党がどう違うのか、簡潔に言える?

M: あんたは言えるの?

Y: 言えないから行かない。

M: じゃあ、調べてから投票すればいいじゃない。

Y: 投票前に試験をして、票の重み付けをしてほしい。

M: 平等じゃなくなるじゃない。

Y: だいたい、人に投票してるのがおかしい。党に投票というのも選択肢が無さ過ぎ。

M: この人なら、国や街を良くしてくれそうって感じて、選ぶんじゃないの?

Y: 命がけで頑張りますとか言っても、公約果たさなくて、のうのうと生きてるしね。

M: やった結果、失敗することだってあるじゃない。

Y: じゃあ、そのプロセスも加味した上で評価しよう。不満票が多く入ったら死刑。

M: やりすぎ。

Y: 投票用紙がデスノート。

M: 1票で即死じゃない。

Y: もしくは、投票とかやめたらいいかもね。

M: 何をするの?

Y: アンケート。

M: どうちがうの?

Y: さっきの重病の男の子。国民としては、だいたいの人が男の子が治ってほしいわけだ。

M: まあ、そうね。

Y: だから、男の子が治ってほしいですか?という質問に対して治ってほしいと回答をすればいい。

M: それで?

Y: 国は国民の回答に従って、サービスを行なう。

M: どうやって?

Y: 国会では、回答に沿った法律を整備していけばいいし、行政は粛々と、その法律に沿って動けばいい。

M: 選挙で誰かを選ぶ必要はないってこと?

Y: 国会議員なんて掃除当番のように交代でやったらいい。

M: 町内会の会長じゃないんだよ。

Y: 陪審員だってそんな感じじゃない。

M: 法律を決めるのは難しくない?

Y: 迷ったらすぐ国民に聞く。

M: どういう風に?

Y: 例えば、男の子を治すには3億円かかります。成人1人あたり5円程度の税金が必要です。治しますか?

M: なんか、一概に治せばいいとは言えなくなってくるね。

Y: 本来、一概には言えないことばかり。金策と公約が一致していない候補者は、一時審査で落としてほしい。

M: でも、いちいち国民に聞いてたら、質問がたくさんありすぎて、答えられないじゃない。

Y: 自分の答えたい範囲を答えたい時間に答えればいいよ。

M: どういうこと?

Y: 自分の意見は常にインターネットで入力できる。あとはそれを集計する。集計結果は日々変動。

M: しまいには、国会議員がいらなくなりそうね。

Y: 集計と判断待ちの繰り返しだから、立法は機械処理できる。

M: やり方は分かったけど、かなり危ないよね。

Y: どんなふうに?

M: たとえば、銀行員だけ所得税80%にするべきか、という質問を投げかければ、あっさり可決だよ。

Y: じゃあ、可決したらいい。

M: それを推し進めると、ある多集団に属した方が有利な法律ができはじめる。

Y: あ。

M: その集団を政党と呼んでみたりする。

Y: 振り出しに戻ってしまった。

M: 分かったら、選挙に行きなさいよ。

Y: あなたは行くの?

M: 行かないかも。

Y: え?

M: だって、イケメンがいないんだもの。

Y: おやすみ。

M: おやすみ。

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