MとY

 
 
 
 
 
 

初売り

 

Y: あけましておめでとうございます。

M: おめでとうございます。

Y: 本年もよろしくお願いします。

M: なんか久しぶりだよね。

Y: いろいろ忙しかったんですよ。

M: 仕事?

Y: まあ、そんなところですね。クリスマスにはお姫様をしとめましたからね。

M: 何、彼女できたの?紹介してよ。

Y: リオレイアさんです。通称レイア姫。

M: モンハンじゃない。まさか、クリスマスにモンハンやってたわけ?

Y: 今年はちょっと本気出して、彼女作りますよ。

M: 全力でもできないけどね。

Y: とりあえず、ファッションですね。さっそく初売りにでも行こうかな。

M: いいね。新しいネクタイでも買って、首を括るといいよ。

Y: 新春のバーゲンは福袋がありますよね。

M: 最近の福袋は中身が全部見えてるよね。

Y: フタしてもオバちゃんが全部開けちゃうからね。

M: 自分でほとんど選べてしまう分、開けた時のドキドキ感がないね。

Y: 昔の福袋って、ゲンナリ感しかなかったけど。

M: 今は、新春バーゲンの一環でしかない感じだね。

Y: バーゲン行きたいけど、混みすぎだから嫌い。

M: 安いから仕方が無いよ。

Y: その分、疲労する。それを金額換算すると、バーゲン以外の日に買った方がいいんじゃなかろうか。

M: どんだけ疲れんのよ。

Y: バーゲンで買って良い物と悪い物ってあると思うんですよ。

M: 悪いものなんてあるの?

Y: 家電・玩具など、そのブランドが店を持っていないタイプ。

M: そういうのは買っちゃダメなの?

Y: この手のものは、ネットで最低価格帯を調べるなりして、それ以下なら買えばいい。

M: ブランドがショップを持っている場合は?

Y: まあほとんど、バーゲン=アパレル系だから、こっちの話をしましょう。

M: うん。

Y: まず、その店の全品20%OFFとかでほしいものがあったら、無条件で買いです。

M: そんなのまずないよね。

Y: 問題となってくるのは、バーゲン対象品と非対象品が分かれている店。

M: 大体そうだよ。

Y: 店としては、普段売れないようなものを、客のテンションが高いうちに在庫処分してしまいたいわけだ。

M: 言い方が嫌らしいね。

Y: おのずと、バーゲン対象品に、普段売れないものが設定される。

M: でも、いいものもあるでしょ?

Y: 全てが誰も買いそうもないものだと、誰も寄り付かないので、半分くらい本当のお買い得品を混ぜておく。

M: 半分がお買い得ってことよね。

Y: ここで重要なのは鑑定眼、もしくは好み。

M: どういうこと?

Y: 例えば、自分の服装のセンスが良いと思う人なら、それを信じて安かったらそのまま買っていいと思う。

M: それは、鑑定眼の方だよね。好みの方は?

Y: 自分の好みは他とは違うと認識をしていて、これは誰も買わないから安くなって当然と自覚できる人。

M: 普通、そんなことは思ってないよね。

Y: 目を付けていたものがバーゲン品になったらラッキー、なんて思うのは結構まずい。

M: どうして?

Y: だって、50%の確率で、その商品は店からダメ出しされてるわけですよ。

M: 目を付けていたものがバーゲン非対象になっていたら、自分の目は確かだったと思えばいいってこと?

Y: そうなりますね。逆に、バーゲン初日を過ぎても残っていたら、店どころか客からもダメ出しです。自分のセンスを疑った方がいい。

M: 2日目でも残ってたからラッキー、なんて思ったらダメなんだ。

Y: 福袋が2日目なんかに残ってるのは、賞味期限切れに近いものがある。

M: 残りものには福があるんじゃないの?

Y: 「残」がつくものに、ロクなものはない。

M: 例えば?

Y: 残業をして帰り、残り飯を食べ、残尿感のあるサラリーマン。

M: 残酷ね。

Y: 僕はセンスに自信がないから、バーゲン非対象のものを買います。

M: そもそも、あんたが何を着ていようが、誰も見てないけどね。

Y: ただ、店側もこれを逆手に取って、バーゲン非対象側にも、イケてないのを混ぜてくるかもしれない。

M: あんたはもう、ユニクロくんとしまむらくんのゴールデンコンビでいいよ。

Y: ユニクロは無難なもの売ってるんでセンスは必要ないですけど、しまむらは実は超上級者向けの店ですよ。

M: しまむらが?

Y: しまむらの商品の99.9%は値段相応ですが、0.1%は光るものがあります。その光を見つけるには相当なセンスを問われる。

M: その0.1%も鈍い光だよね。

Y: しまむらの別称は「ブティックS」です。日本最大級のアイテム数を誇り「S」で実現できないファッションは無いとさえ言われます。

M: だったら、ハイブランド品なんて売れないじゃない。

Y: ハイブランドは、ほとんどが買っても大丈夫な服ですよね。自分の好みのブランドであれば、どれを着ても素敵。

M: そうじゃないのもたまにあるけどね。まあ、確率はそんなに悪くはないね。

Y: 「S」は違います。シロウトが手を出すと、オカンファッションになります。しかし、超安価でハイブランドと肩を並べる可能性も秘めているのです。

M: 並んでないからね。

Y: ブランド品の中でセレクトしていて、自分はセンスがいいと思っている人は、何か勘違いをしているんじゃないでしょうかね。

M: あんたが勘違いしてるのよ。

Y: センスがあるというならば、「S」で全て買い揃えてピーコのファッションチェックをクリアしてみるがいい。

M: あんたは誰と戦ってるのよ。

Y: センスを自慢したい方は、今年はぜひ「しまむら」という高い目標をもって、センスを磨いてみてはいかがでしょうか。

M: まあ、ハードルが高いほどくぐりやすい、って言うしね。

Y: ちょっとファッションに気を使っていそうな人には「もしかして、しまラーですか?」と声をかけてあげましょう。最高の賛辞です。

M: あんたそんなんだから、彼女できないのよ。

Y: そんな「ブティックS」でも明日初売りが行われます。普段から玉石混淆なのに加え、バーゲンでますますカオスです。

M: 行くの?

Y: 「ティーンズリュック付ハッピーバッグ」という福袋ぽいのが3,000円だって。今度できるであろう彼女のプレゼントにいいんじゃないでしょうか。

M: なんでティーンズ狙いなのよ。しかも3,000円て、ゴミで鯛を釣りにかかってるじゃない。

Y: じゃあ、アラフォー狙っていけばいい? この「女児ハッピーバッグ」というのは2,000円だって。

M: 「女児」って、完全に母親の子供狙いだよね。

Y: そんなことないですよ。

M: 何とかならないの?

Y: 民主党ですか?

M: そのボケやめなさい。

Y: スリムクラブは、お葬式で民主党のことを考えるのは民主党にもいないと言ってたけど、そんなことはないよね。

M: ネタにマジレスしないでよ。

Y: 民主党員は常に民主党のことばかり考えていますよ。日本のことではなくね。

M: わかったから、正月から政治の話とかやめようよ。

Y: しまむらには0.1%の可能性がありますけど、民主党には何の可能性もありません。

M: あんたにも可能性はないよ。

Y: 民主党と同列に並べられた。これはもうダメですね。

M: さっき、ちょっと本気出せば彼女できるって言ってたじゃない。

Y: 来年から本気出す。

M: おやすみ。

Y: おやすみ。

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