MとY

 
 
 
 
 
 

ヒーロー戦隊

 

Y: この間、テレビでヒーロー戦隊ものをやってて、ボーっと見てました。

M: 他にやることたくさんあるよね。

Y: そしたら、昔すんごいお世話になった人が、それに出てたんですよ。

M: へぇ。

Y: その人は、悪女系が得意な女優やってるってことは知ってたんだけど、その戦隊ものでも悪の組織の一員だった。

M: こんど紹介してよ。

Y: DVD持ってるから、貸してあげるよ。

M: なんか嫌な予感がするから、いい。

Y: で、その戦隊ものは、どうも車をモチーフにした戦隊ものらしいんだけど、「炎神」っていう車の神様みたいのが出てきて、しゃべるんですよ。

M: ディズニーの「カーズ」みたいの?

Y: 考えるのをやめていいの?

M: そのカーズじゃないよ。

Y: そして、人間というかヒーローは、その力を借りて変身する。レッドとかブルーとかに。

M: ちょっと待って。炎神って一台じゃないの?

Y: どうも、車の種類分いるみたいんですよ。

M: ヒーローが一神教の人だったら、大問題だよ。

Y: 「この力を使えば、多くの人を救えるのか? だが断る」

M: 炎神涙目。

Y: まあ、テレ朝のヒーローの戦いは、概ね日本でやってるから大丈夫だよ。日本人は神に無頓着だしね。

M: 日本が平和なのは、神がたくさんいるからかもね。諸外国も見習えばいいのに。

Y: で、炎神の力を借りると、その炎神の能力が使えるみたい。

M: どういうこと?

Y: フォーミュラーカーの炎神の力だったら、素早い攻撃ができるとか。

M: そうなると、戦うのに有利な車がいいよね。

Y: ロードローラーだッ!

M: 子供達は分からないよ。

Y: ミキサー車。敵をセメント漬けにして、東京湾に沈める。

M: 攻撃方法がヒーローと対極だよ。

Y: バキュームカー。ひたすら臭い。

M: 味方にまで被害が出るよ。

Y: レッカー車。敵を移動する。

M: 移動して、何なのよ。

Y: 車寅次郎。わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。

M: 自己紹介してるだけじゃない。

Y: ロードローラー、ミキサー車、バキュームカー、レッカー車に寅さん。圧倒的じゃないか我が軍は。

M: 圧倒的に弱いよね。

Y: やっぱ、ヒーローなんだから強力な必殺技がほしいね。

M: 必殺なんだから、強いも弱いもないじゃない。

Y: シーズン中盤では霊柩車を投入。

M: 炎神じゃなくて死神になってるよ。

Y: 武器はデスノート。

M: 本当に必殺ね。

Y: デスノートで殴りかかる。

M: なんか、もったいないお化けが出る使い方だよ。

Y: これだけの兵力があれば、最終回まで楽勝モード。

M: ヒーローに必要なのは強さじゃないよ。

Y: 正義の心?

M: イケメンかどうか。

Y: 関係ないじゃない。

M: ヒーローを支えているのは視聴率。そして、チャンネルの権限を持つのは親。

Y: ママのハートをがっちりキャッチしないとダメだってこと?

M: フーテンでは数字は取れない。

Y: 男は年を重ねれば味が出るもんだよ。

M: 男はバカだから、年を重ねても臭くなるだけ。

Y: 多くの人を敵に回す発言だよ。

M: 敵に回るような加齢臭に用はない。

Y: ひどい。

M: じゃあ、あんたがヒーローやったとして、誰か見ると思う?

Y: 見るよ。僕のヒーローぶりはすごいよ。

M: どんなのよ。

Y: まず、戦わないんで。交渉して中庸を目指す。

M: 地味だよ。

Y: 今回の悪の組織は、環境を破壊したいらしいんですよ。だから、北海道あたりを渡して、満足してもらおうかと。

M: あんたの故郷じゃない。

Y: あんな寒いところは、ロシアに売ってしまっていいと思う。父さんも母さんも明日からロシア人。

M: あんたは、竜王が世界の半分くれるって言ったら「はい」っていいそうね。

Y: 闇の世界でも、もらった方がお得。

M: そんな長いものに巻かれまくるヒーローなんて誰も見ないよ。子供達の夢を奪わないでよ。

Y: 子供達の夢という観点だと、もう既に微妙ですよ。

M: どういうこと?

Y: イケメンでママを釣るのと同じく、戦闘に不向きなミニスカートでパパ釣り。ニーソックスで絶対領域を形成され日には、たぶん毎週見てしまう。

M: あんたのような、変態志向フェチはそういないよ。

Y: 僕は紳士ですよ。

M: じゃあ、変態紳士だ。

Y: 巨大ロボットにいたっては、確実にオモチャで再現可能なギミックのロボット。合体することで個数を増やし、子供の購買意欲を煽りまくり。

M: あんただって、昔そういうので遊んでたんでしょ。

Y: あんな超合金で遊んだところで、北海道をロシアに売り渡そうとする人間が育つだけ。

M: 確かに、ロボットが何の夢も与えていないことが立証されてしまってるね。

Y: ヒーロー戦隊とは、イケメン・太もも・超合金という、家族の欲望の集大成。

M: テレ朝に怒られるって。

Y: 人々の欲望を満たすため、ヒーロー達は今日も戦い続ける。

M: 趣旨が変わってるよ。

Y: 欲望を満たすことが、はたして正義となるのか。苦悩するヒーロー達。

M: 子供向け番組を複雑な構成にしないでよ。

Y: がんばれ太もも、負けるな太もも。

M: 簡単すぎるって。

Y: 絶対領域ももレンジャー。

M: おやすみ。

Y: おやすみ。


昔すんごいお世話になった人
カーズ
だが断る
ロードローラーだッ!
圧倒的じゃないか我が軍は
竜王が世界の半分くれる
絶対領域
超合金

関連記事

  Share (facebook) Check LINEで送る
 
 
 
 
 
 
Profile
 

kashiwai

  • Facebook : Yu-ki Kashiwai
  • Line : y.kashiwai
  • mixi : kashiwai
  • Twitter : @kashiwai
  • Mail : y.kashiwai at gmail.com
  •  
     
     
     
     
     
    E-Book
     
    「MとY」電子書籍
    http://wepublish.jp/
     
     
     
     
     
     
    S.Link
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
    Search in M&Y
     
     
     
     
     
     
     
    All
     
    全タイトルを表示
     
     
     
     
     
     
    Twitter etc
     
     
     
     
     
     
     
    Inspired