MとY

 
 
 
 
 
 

血液型

 

Y: 血液型の説明書の本って流行ってるよね。

M: あー、あれ結構当たってるみたいよ。

Y: 先に結論を言うと、血液型では性格判定などできない。

M: なんで?あんなに流行ってるじゃない。

Y: あなたB型だったよね?

M: うん。

Y: ・子どもの頃「家出」した。・目覚ましは一度じゃ起きない。・自己分析はしない。とゆーか、できない。・結論が日替わり。

M: やっぱ結構当たってるよ。

Y: これは、O型の説明書の項目だけどね。

M: 騙さないでよ。

Y: この説明書シリーズ、たぶん、表紙だけ変えて他の人に貸しても、納得して返してくると思うよ。

M: そんなわけないでしょ。

Y: このシリーズのカラクリは、バーナム効果とショットガンニングの組み合わせ。

M: 何それ?

Y: バーナム効果っていうのは、誰にでも当てはまりそうなことをそれっぽく言って、自分だけに当てはまってるように錯覚させるテクニック。

M: 目覚ましは一度じゃ起きないとか、誰にでも当てはまる?

Y: 目覚ましで一度じゃ起きなかったことは、誰しも一度はある。結論が日替わりとかも、誰だってブレはある。思い当たるフシというのをうまくつく。

M: 占い師とかが得意そうね。

Y: あなたは、人との関わりで悩んでいます。他人から好かれたい、賞賛してほしいと思っている反面、自己を批判する傾向にあります。

M: あー、占い師言いそう。

Y: 悩みの90%なんて、人との関わりですよ。これを、いかにもな感じで言うと、コロっといきます。これがバーナム効果。

M: ショットガンニングっていうのは、何よ。

Y: 矢継ぎ早に、さっきの箇条書きみたいに項目を並べれば、そりゃあ、何個か当たる。数が当たれば、2割しか当たってないのに、半分以上当たってるように錯覚する。

M: ショットガンって、散弾銃のことなのね。

Y: 占い師は、これで相手の反応を見て、話の補正をしていく。手ごたえのあった話を多く持ち出していけばいい。

M: でも、本だと、補正がきかないじゃない。

Y: 血液型の場合、補正する必要がないよ。みんな先入観をもって読んでるから、散弾に当たりに来てくれるようなもの。

M: A型は几帳面とか?

Y: 几帳面なB型も当然いるわけですよ。あなたは違うけど。

M: 失礼ね。

Y: ところがB型の人はデマ診断のせいで、自分はマイペースなんだと思い込んだりするし、他人から見ても、血液型を教えたとたん、マイペースな人という評価になりやすい。

M: じゃあ、私も実は、マイペースなんじゃなくて、几帳面なのかもよ?

Y: これって恐ろしいことで、几帳面な人をマイペースに変えてしまう可能性まで出てくる。結果として、血液型性格診断が当たっているように見えてしまう。

M: あんたは、血液型に振り回されてないの?

Y: 僕は自分自身を客観的に見ることはできるんです。あなたとは違うんです。

M: 自分自身を客観的に見ることができる人は、そんなこと言わないよ。

Y: 血液型と性格の因果関係についての調査というのは、大正時代にまでさかのぼる。

M: そんな昔から調査されてたの?

Y: その時点で既に、因果関係は無いということで大勢は決まった。もはや、血液型性格診断は大正浪漫。

M: じゃあなんで、21世紀にまで、こんな説が出回ってるのよ。

Y: マスコミが垂れ流したことを鵜呑みにした結果。

M: でも、因果関係が絶対無いなんて言えないんでしょ?

Y: そりゃあ、絶対とは言えないよね。悪魔の証明に近い。

M: じゃあ、マスコミはウソを言っているわけでもないんだ。

Y: だいたい、血液型なんて、体質の一つですよ。ホクロが腕にあったらマイペース、とか言ってるのと同じレベルですよ。

M: でも、血だよ。性格に影響があってもおかしくなさそうじゃない。

Y: 血の種類だって、赤血球の分け方で大まかに4種類に分類しているけど、白血球は数万種類くらいに分けられる。なぜ赤血球にばかり着目するのか。

M: ドナーが見つからないっていうのは、そのせいだよね。

Y: さらに、性格を司るであろう脳ミソには、AもBもへったくれもない。ミソの種類で性格分類するなら、まだ理解できるけど。

M: あんたの脳ミソは、あさげとかだよ。

Y: 加えて、血液型性格診断がデマだという決定打がある。

M: なに?

Y: 血液型で性格診断ができると思っている国民は、日中韓のみ。そして、あるある大辞典に載ってる。

M: あー、それは本当にデマかも。

Y: とはいえですよ。血液型性格診断の存在が便利なのは事実。

M: なんで便利なの?

Y: 共通の話題の一つとして、合コン等で強力な武器となる。

M: 強力な武器を持ってるのに、どうして連敗中なの?

Y: とりあえず、話題に困ったら血液型に尽きる。そして、血液型を当てるプチゲームに移行です。

M: やっぱり、性格とか考えて当てることになるよね?

Y: いや、この場合とにかく「A型」と言っておけばいい。

M: どうして?

Y: 日本人の血液型比率は、A:40%,O:30%,B:20%,AB:10%。これで、40%勝てる。

M: 試合に勝っても、勝負に負けてるよ。

Y: どうすれば、連敗を止められるんだろう。

M: 戦わなければ負けないよ。

Y: まあ、血液型のような大正浪漫に食いついてくる古風な女に、興味は無いけどね。

M: 底辺で上から目線をしても、何も見えないよ。

Y: もういっそ、血液型を伝えることを禁止してはどうだろう。

M: 輸血の時とか困るんじゃない?

Y: どうせ、輸血前にちゃんと調べるよ。ボンベイ型とかの稀血以外は、知っておく必要がない。

M: 別に知っていてもいいじゃない。

Y: 知ってしまうから「とくダネ!」の血液型選手権で一喜一憂したりする。

M: あんた、めちゃくちゃ振り回されてるじゃない。

Y: どうしても血液型が知りたい人は、闇医者に大金を払って、自分の血液型を知るしかない。

M: そんなの、誰でもできそうだよね。

Y: 人呼んで、ブラッド・ジャック。

M: アッチョンブリケ。

Y: 女「ダメよ。自分の血を調べるなんて!犯罪よ!」男「どうしても調べる必要があるんだ!わかってくれ!」

M: だれこの人達?

Y: 男はブラッド・ジャックの元を訪れ、血液を調べてもらう。

M: なんか、大袈裟に言ってるけど、単なる内科医だよね。

Y: BJ「中性脂肪値が高い。γ-GTPも高すぎだ」

M: 普通の血液検査じゃない。しかもメタボまっしぐらだし。

Y: 男「それで、私は何型なんでしょうか?」

M: まさか。

Y: BJ「ガタガタだ」

M: アッチョンブリケ。

Y: おやすみ。

M: おやすみ。


バーナム効果
ショットガンニング
自分はマイペースなんだと思い込んだりする
僕は自分自身を客観的に見ることはできるんです。あなたとは違うんです。
大正浪漫
悪魔の証明
稀血
アッチョンブリケ

関連記事

  Share (facebook) Check LINEで送る
 
 
 
 
 
 
Profile
 

kashiwai

  • Facebook : Yu-ki Kashiwai
  • Line : y.kashiwai
  • mixi : kashiwai
  • Twitter : @kashiwai
  • Mail : y.kashiwai at gmail.com
  •  
     
     
     
     
     
    E-Book
     
    「MとY」電子書籍
    http://wepublish.jp/
     
     
     
     
     
     
    S.Link
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
    Search in M&Y
     
     
     
     
     
     
     
    All
     
    全タイトルを表示
     
     
     
     
     
     
    Twitter etc
     
     
     
     
     
     
     
    Inspired